39歳既婚男性会社員の愛人体験記

僕は同じ会社のYさんのことが好きだった。
彼女はいつも細やかな気配りをしてくれるし、いつも素敵なスマイルで月末などのぴりぴりした空気のときでも会社のムードをやわらかくしてくれる女の子だ。
非常に貴重な存在だ。
あるとき、会社の飲み会の後、みんながばらばらと帰り始めた後、Yさんと常務が残って会話しているのを聞いてしまったのだ。
「今夜は一緒にいれるんですよね」 「いや、今夜は家に帰らないといけなくてね」 「えー、今夜は一緒にいれるって言ったじゃないですか」 というような会話だ。
この会話から連想することと言えば、常務とYさんが愛人関係にあるということだろう。
僕は2人になるタイミングでさりげなく、Yさんに話しかけた。
「きみ、常務と何かあるの?」 彼女は鳩が豆鉄砲くらったような表情を見せた。
「実は、彼との会話を聞いてしまってね。
愛人かなにか?」 彼女は下を向いたまま黙ってしまった。
図星を言い当てられてしまったからだろう。
「いやいや、別に責める気はないんだ。
ただ、気になってね。
お手当とかもらっているのかな」 彼女は黙ったままだ。
僕も別に嫌みなことを言うつもりは全くないのだが、こうも会話が止まってしまうと口をつく言葉がどうしても攻撃的なものになってしまう。
会話が止まって気まずい雰囲気になることを恐れた僕は、 「常務なんか止めて、僕の愛人にならないか?」 と口走ってしまった。
しまった、ここは一応会社だった。
それでなんで愛人なんだよ、と心の声は騒ぎだすも、時既に遅し。
吐いた言葉はもう戻らない。

大人の男女の熱い夜